馬は1日に16時間食べている動物です。短い草をチマチマと食べるため、胃酸は少しずつ出続けています。

 

この胃酸を中和するのが唾液と十二指腸からでる膵液です。

 

私たちは人の都合で、1日に3回や4回、まとめて餌を与えています。

 

この餌の与え方が原因となり、馬は胃潰瘍になりやすいことが知れています。獣医師が内視鏡で胃潰瘍を診断しているのを見た方もいると思います。

 

しかしながら、最近の研究では十二指腸や盲腸の潰瘍も同じように多いことが分かっています。内視鏡では観察できないため、見過ごされてきました。カプセル内視鏡の発達により診断されるようになってきました。

 

ボロを水で溶き、試験紙に乗せると赤血球やヘモグロビンが観察されます。こうして潰瘍からの出血を見つけることができます。

 

十二指腸潰瘍や盲腸潰瘍の症状は、食べても身にならない、頻繁な疝痛、お腹を触ると怒る、脚に反抗的などが見られるようです。